■主催 = 河口湖美術館  ■協力 = 公益社団法人糖業協会 出品作家 藤島武二(1867-1943) 満谷国四郎(1874-1936) 中沢弘光(1874-1964) 和田英作(1874-1959) 熊谷守一(1880-1977) 石井柏亭(1882-1958) 有島生馬(1882-1974) 金山平三(1883-1964) 斎藤与里(1885-1959) 川島理一郎(1886-1971) 清水登之(1887-1945) 小絲源太郎(1887-1978) 梅原龍三郎(1888-1986) 安井曽太郎(1888-1955) 小林和作(1888-1974) 野口弥太郎(1889-1976) 牧野虎雄(1890-1946) 鈴木保徳(1891-1974) 須田国太郎(1891-1961) 中川紀元(1892-1972) 中川一政(1893-1991) 児島善三郎(1893-1962) 曽宮一念(1893-1992) 中山巍(1893-1978) 青山義雄(1894-1996) 高畠達四郎(1895-1976) 里見勝蔵(1895-1981) 林武(1896-1975) 東郷青児(1897-1978) 伊藤廉(1898-1983) 福沢一郎(1898-1992) 鳥海青児(1902-1972) 猪熊弦一郎(1902-1993) 小磯良平(1903-1988) 刑部人(1906-1978) 井上長三郎(1906-1995) 津田正周(1907-1952) 山口薫(1907-1968) 森芳雄(1908-1997) 松田文雄(1908-1971) 麻生三郎(1913-2000) 笠井誠一(1932-) 「風景(樹間)」昭和22年頃 須田国太郎 「鞆津風景」昭和16年 満谷国四郎  「庭の柿」昭和14年 牧野虎雄  「女と犬」昭和15年 安井曽太郎 「静物(果物)」大正9年 和田英作 「海」昭和7年 藤島武二 「虞美人草」昭和14年 児島善三郎 歳月人を待たずといいますが、テレビ放送で新元号が「平成」である旨の宣言を茶の間で目撃したのをつい昨日の出来事のように思っていたのに、気がつけばあのときから四半世紀が過ぎて、今日この頃では「戦後」とか「昭和」といった単語の響きに一抹の懐かしさを覚えたりします。  和製英語でしょうか「アート」などといい、美術表現もいよいよ多様をきわめ、ときに鑑賞者に戸惑いを感じさせる様相少なからずですが、世にいう現代美術にしたところで、それに至る時代時代の試行錯誤の積み重ねがあってのものなのですから、明治期に西洋の油彩画技法や写実表現を受容することに心血を注いだ世代や、そのあとを受けた大正期から昭和期の世代がいて、やがてわが国に独特な「洋画」というジャンルが形成されたことや、油絵具で画布に描く絵画こそが美術の王様だった時代が確かにあったこと、などが思い返されます。  本展は公益社団法人糖業協会さんのご協力により同協会が長い間収集してこられた作品約60点を展示いたしますが、その顔ぶれたるやまさにオールスターキャスト。昭和の洋画壇を輝かしく彩った錚々たる画家が名を連ねています。珠玉のコレクションをどうぞご覧下さい。 安井、梅原など-或るコレクションより 昭和洋画壇のきらめき